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■ミャンマー国ヤンゴン市下水道担当者の受入研修を実施しました。

1 経過
 大阪市建設局及び一般財団法人 都市技術センターが、「平成24年度ミャンマー国下水道整備計画等策定業務」(国交省委託)に参画したことを契機として、水・環境分野における大阪市とヤンゴン市の技術協力を進めています。その一環として、大阪市建設局は、自治体国際化協会(CLAIR)に、「ミャンマー国・ヤンゴン市汚水処理改善事業」を申請し採択され、平成25年度に、日本からの調査団派遣(平成25年6月に実施済)と本受入研修を実施することとなりました。
 なお、本研修は大阪 水・環境ソリューション機構(OWESA)事業としても位置づけ実施しました。

2 研修の概要
(1)研修員 ヤンゴン市都市開発委員会(YCDC)の上下水道部下水道課の職員3名
(2)研修実施者 大阪市建設局、(一財)都市技術センター
(3)目的 下水道分野全般に関する技術移転
(4)研修日程 平成25年9月2日(月)〜 7日(土)
(5)主な研修内容 大阪市副市長表敬訪問
大阪市の下水道事業概要、管渠施工の講義と視察(シールド工法、推進工法等)
下水管渠の維持管理、下水処理・汚泥処理の概要
下水処理場視察(大阪市中浜下水処理場、寝屋川南部流域下水道竜華水みらいセンター)

3 研修を振り返って
 大阪市建設局及び一般財団法人都市技術センターによるミャンマー・ヤンゴン市への訪問は、平成24年3月に(社)関西経済連合会のタイ・ミャンマーミッションに参加したのを皮切りに5回を数えます。その間、ヤンゴン市の下水管渠の状況や下水処理場の運転状況と、その問題点は既に把握しています。今回の研修は、それらの経験・知識を活用し、YCDCに短期的・中長期的に役立つ技術移転を行うことができました。

研修風景
研修風景
(1)推進工法の講義と視察
 ヤンゴン市では、市街地中心部のみ下水道が普及していますが、現在使用している管渠は、100年以上前に敷設されたものであり、管渠の修復・更新は、喫緊の課題です。一方、ヤンゴン市中心部の交通渋滞は特に顕著であり、非開削工法の導入は避けられないと思われます。今回の研修では、推進工法の講義と視察が、重要なテーマの1つでした。
推進工法の現場視察
推進工法の現場視察
(2)酸素利用速度測定の実習
 また、ヤンゴン市の下水処理場では、大量のセプティックタンク汚泥を受け入れていること、汚泥引抜量が不足していることから、良好な生物処理が行われていません。良好な生物処理の判断指標として、顕微鏡観察と酸素使用速度測定の実習を行いました。研修員からは、ヤンゴン市でも必要な分析器具等の準備を進めていることから、今回の実習内容を現地で実施する意向を示していました。

※セプティックタンク:
トイレからの排水を一時的に溜め嫌気性処理を行うもので、定期的に汚泥の引き抜きを行う必要がある。
酸素利用速度測定の実習
酸素利用速度測定の実習
(3)新旧下水処理場の視察
 今回の研修では、中浜下水処理場(視察した西系処理場は、昭和43年供用開始)と竜華水みらいセンター(平成22年供用開始)を視察しました。中浜下水処理場では、機器の予防保全や補修により、下水処理場を長期間使用している状況や、消化ガス発電等の汚泥有効利用を視察して頂きました。また、竜華水みらいセンターでは、下水処理場上部空間利用の実例を見ていただきました。

(4)研修講師との懇親会
 9月6日には、YCDCからの研修員3名と研修講師との懇親会を行いました。ビルマ語が堪能な職員や、外国語大学でビルマ語を専攻している学生にも参加していただき、楽しく親睦を深めることができました。
研修講師との懇親会
研修講師との懇親会